シーラカンス

ツルゲネフ

2012年05月31日 00:10

さて次は沼津深海水族館の目玉、シーラカンス。




こちらは冷凍保存。


こちらは剥製。

シーラカンスの展示は2階にあり、こちらもかなり見ごたえがあります。

造り物の等身大のシーラカンス2体に、剥製が3体、冷凍保存されたシーラカンスが2体。
もう、シーラカンスづくしです。こんな展示をしているのは世界でここだけ、だそうです。めっちゃ貴重です。
シーラカンスに今すぐ囲まれ隊の皆さんは、沼津に急ぎましょう!


ハッキリいって、沼津深海水族館に来たかった理由の90%がダイオウグソクムシだった私は、はじめシーラカンスにはあまり興味がありませんでした。
しかし、知れば知るほどこいつも面白い生物なのです。

3億5000年前と同じ姿だから、といわれてもまだ人生30年ちょいの私には先輩すぎて想像がつきません。
古代と同じ姿だから驚かなければならない、というのも不思議なことで、その姿がその生物にとってベストならば変わらなくてもいいのじゃないか、と思うのですが・・・
進化、変化することもすごいことですが、キープし続けることもまたすごいことですよね。

地球に生物が生まれたといわれるのが40億年前。
それから生物は、4億3000年前(生物大量絶滅期)、2億5000年前(生物の90~95%絶滅)、6550年前(恐竜含む生物の大絶滅期)、と定期的に絶滅の危機を繰り返し、今に至るというわけです。
それを、シーラカンスは3億5000年前から悠々と生き残っている、というのはやはりすごいことだと。
ちなみに、ゴキブリも3億年前あたりに誕生したらしいので、ゴキブリをみかけたらスリッパでぶったたく前に、もっと尊敬のまなざしで見るように心がけましょう。

地球が生物のオールリセットみたいなことを定期的に行っているというのも興味深いです。
これからその時がまた来たならば、やはり人間が一番先に絶滅するんじゃないかな。どんなにテクノロジーを発展させても、ゴキブリやダイオウグソクムシには敵わない。その程度よ、自分なんて、と日々思う。

ちなみに、シーラカンスのスキャン画像もみれます。







一番下のふつうの魚の写真と比較すればわかるように、ふつう、魚には背骨があるのですが、シーラカンスにはありません。
2枚目のシーラカンスの体の写真、脊柱と呼ばれるものが通っていて、中には油のような液体がつまっているのです。
脊柱が柔らかい代わりにウロコがめっちゃ硬くて、ウロコの硬さで体を支えているようです。
また通常魚にはないが、シーラカンスのヒレには骨があるのがわかりますね。
陸上にあがる進化のあらわれ、という見方もあるようですが不思議ですよねー。ふつう骨と骨はすべて関節でつながっていくはずなのですが、突然ヒレだけから骨が発生しているというのは・・・


かゆいところに手が届く展示、ホルマリン漬けもあります。





下の写真は、シーラカンスの脳みそです。
あれほどの巨体にして、オンリー5グラム!ちっちゃすぎ!

それにしても、いやはや、熱い展示ですのー。