友人の離婚
旅行記第四弾の前に、ちょっとぼやき。
数日前、高校時代からの親友から、離婚したと報告があった。
その子は可愛く頭もよく、性格もしっかりしていて謙虚で、仕事も本当に一生懸命でこの年齢までこつこつとキャリアを積み重ねてきた。
彼女は半ばお見合いに近い形で昨年結婚したばかり、私の結婚も近かったし、お互いようやく片付いたねーよかったねー、と言い合っていたところ、だったのだが。
結婚して一緒に住んでみたらうつ病とはちょっと違うんだけれど、人格に大変問題がある人でとても一緒に生活できる状況ではなかったという。
0か100かの感情表現しかできず(甘えたかと思うとちょっとしたことで全力でキレるとか)、世の中「こういういい部分もあれば、悪い部分もある」みたいなグレーゾーンでものを捉え、世間を渡っていくことができない人。どうやら、元旦那は過去に両親の不仲、度を超した教育の厳しさ、などからずっと抱えていた苦悩があり、自分の世界に結婚という形で他人が入ってきたことで、どうしたらいいかわからなくなったのだ。
結局のところは「愛情がほしい」というストレートな欲求であろうが、それをゆがんだ形でしか友人にぶつけられない。
友人は結婚のために遠くの県に引っ越さなくてはならなかったから、キャリアを積んできた大切な仕事も手放した。
仕事を失っただけでなく、不幸な結婚によって、彼女自身は精神科のお世話にならなければならないほど、苦しんでいる。
私の同年代の親友だけでも、すでに5人は同じように苦しい離婚を経験している。
そして、今はみんな元気になったけれど、当時はだいたいうつに近い状態まで追い込まれている。
私は経験がないから、その苦しみはわからない。それぞれが背負った苦悩は、彼女たちだけのもの。
結婚とはカケだ。こわいものだ。人生が狂う。
私自身は、素晴らしいパートナーに恵まれたけれど。
相手に依存はしたくない、されたくない。
自分の人生は自分のものだし、わかちあえてもわかりあえない、それが自分にとっての結婚かな。
やっぱり、一人なんだろうな。