RIZE=這い上がれ
今日は、「RIZE」というダンスドキュメンタリー映画を見た。
アメリカL.A.サウスセントラル地区で暮らす黒人とダンスを描いた映画。
治安が悪く銃撃や犯罪はしょっちゅう、というサウスセントラル地区で暮らす人々。
彼らが住んでいる環境は日本とかけ離れていてとうてい想像できない。
毎晩発砲音とサイレンが鳴るようなところ。
その中で、自らもクスリの売人をやって刑務所に行った経験があるトミーという男が、子供たちや若者がギャングへなりさがってしまうのを阻止するためダンスの楽しさを伝えていく。
この映画はデヴィッド・ラシャベルというフォトグラファーが初めて撮った作品。
ドキュメンタリーなのだが、これを撮るのに3年かかった、と言っていた。変に脚色せず、ダンサーたちのそのままのエネルギーを見事に表現したいい映画であると思う。
先日見たマイケルの歌とダンスとシンクロして、黒人の持つすさまじいパワーとエネルギーに圧倒されっぱなしだった。
映画の、冒頭の黒人のセリフにはグサッときた。
「溺れているとき、そこに板切れがあれば必死にしがみつくだろ。その板切れが、ダンスなんだ」
そんな思いで何かをやったことなんてもちろんなかった。
普通に生きていく上で自分に不足しているものなんてないし、仕事も趣味もゆるーくやっていこうと思えばやっていける。
自分が何も持たざる者になったとき、どういう思いが自分の中からあふれ出し、それがどういう形で表現されるのか。
「そのまんまの自分でいいんだよ」
って言葉は、数年前の自分にとっては天から降りてきた有難い言葉だった。
でも今は、
「居心地のいい場所に居座ってんじゃねえ!這い上がれよ!」
という言葉が必要だ。
這い上がるっていうのは、金持ちになるとか出世するとか、誰かを見下す場所にいくってことではなく・・・
観客席からステージに上がること、受け身の人生でなく常に能動的な人生にすること。
疲れたとか給料が安いとかいってないで、明日もがむしゃらに仕事頑張ろう!と思ったよ。
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