被災地ボランティアへ行ってきました。

ツルゲネフ

2011年10月10日 04:53

ここ数日、休みを利用して福島へボランティアしにいっとりました。

キナバル登山が終わったら絶対に現地へボランティアに行くぞ!と前々から決めてはいたものの、はて、どこで何をしたら??というのをずっと決めかねていました。
いろんなところで募集はあるし、いろんな業務があるし、いろんな情報が出ているし、探せば探すほど迷ってしまうという感じでなかなか決められなかったのです。
がれきの撤去や泥の撤去といった力作業は、腕立てが一回もできないような私では役にたたんだろうし、と自分の仕事への適性や業務の緊急性などを考慮して、「動物保護施設シェルター」に決定しました。


お世話になったのは、福島第一原発から西にだいたい35~40キロほどの場所にある、動物保護施設にゃんだーガードさんです。

震災による避難で置き去りにされてしまったペットの保護、震災で飼いたくても飼えなくなって困っている被災者のペットの一時預かりなどをしている施設です。
人によっては、とにかく原発の周辺に近づきたくない、という人もいると思いますが、私がここにしようと決めた理由のひとつはそれです。原発のことを気にして参加する人が少ないかもしれない場所、だったらなおさら行ける人が行かないと、と。





↑ にゃんだーガードさんの紹介ビデオがあるので、ぜひ見てみてください!
ちょい悪オヤジ風の代表、本多さんのキャラが濃くて、実際会ってみてもそのまんま、熱くて愛嬌のあるオヤジさんでした。
本多さんはもともと名古屋で会社員をやっていた人です。というか、現在会社は休職している状態。
震災後いてもたってもいられずボランティア団体を旗揚げし、福島で家と土地を借りて苦労して一からシェルターを作り、現在では犬20匹くらい、猫40匹くらいを保護するまでに至っています。追随するのは簡単ですが、旗揚げする人って本当にすごいです。



私は、今回ボランティア自体が人生で初めての経験。
しかも一人きりでの参加だったので、いろいろ準備に時間がかかってしまいました。
荷物は一人で生活が自己完結できるように。

ボランティア保険にも勿論、加入していきました。
ボランティア保険は簡単に入れます。浜松市社会福祉協議会に印鑑を持って書類を書けば、翌日から加入できます。
ボランティア保険は加入日から3月31日までの契約で、4月1日からまた再加入~1年間有効となります。


シェルターがあるのは福島県田村市大越というところですが、そこまでは電車・バスなどを利用して行き来しました。
郡山から天浜線のようなローカル電車に乗って、大越駅で降り、そこからタクシーでシェルターへ。
大越駅はほんとうに昔懐かし片田舎、といった雰囲気で、駅のすぐ横に牛舎があり、「モー」と聞えてきます。
海からは遠いので、建物がぐしゃぐしゃといった景色ではありません。


実際行ってみると憂慮していたほどのこともなく、受け入れる側の暖かい心遣いなどもあって、現地では快適に過ごすことができました。ありがたいことです。

といっても3日間、パンツ含め服も着替えず風呂も入らず、洗顔すら一度もしませんでしたが。
私はめんどくさがりなのでそうなっちゃいましたが、ちゃんと洗面所はありますし、希望があれば近くの銭湯に連れて行ってくれます。
けっこう向こうは寒いので、それほど体が臭くならないんですよ。(臭かったかも知れんが)
3日も同じパンツとか普段の生活では考えられないけど、そういう経験も大事だと思うんですよね。
実際自分が被災者になったらありうることだし。
いちいち細かいことを気にしないこと、これは人生でとても大事な能力だと思います。


現地での仕事はいろいろありますが、基本は朝晩の犬の散歩&えさやり、猫の世話、シェルターの整理や掃除、ボランティアさんの食事作り、などなど。
1日に4回犬の散歩に行った日もありました。おかげで帰宅してからけっこうな筋肉痛です・・。

自分が飼っているペットの世話とはわけが違うので、慣れていない方はちょっと大変かもしれません。
飼い主ではないのですぐに言うことをきくわけでもないし、犬によっては噛みつくこともあります。
散歩していて他の犬に会うと、すぐにケンカしたりします。
猫も、人慣れしていないと引っ掻いてきたりします。とにかく一匹一匹、細心の注意が必要です。


ひとりきりで不安もあったし、電車やバスなどで現地へ行くのもひと苦労でしたが、思い切って行って良かったです。
代表の本多さんにいろいろ貴重なお話を伺うこともできましたし、全国から集まったボランティアさんと心温まる交流ができました。
この数日は、言葉では言い表せない、大変貴重な経験でした。行ってみないとわからないことがたくさんあります。募金は今までも何度かしてきましたが、支援金だけじゃなくマンパワーがとても必要なのだということもよくわかりました。
これから東北は寒い季節になり、ますます人員確保が大変になると思います。しょっちゅうというわけにはいかないですが、私は必ず!また参加しようと思います。



<参考HP>

◆にゃんだーガードへの支援金振込・物資送付・ボランティア希望の方はこちらをご覧ください → にゃんだーガードHP

◆ボランティア保険加入について
浜松市社会福祉協議会HP
ふくしの保険HP

◆ボランティア募集について
ボランティアプラットフォーム
静岡県ボランティア協会

◆夜行バスの案内
・浜松⇔横浜・東京間  → 遠鉄 eライナー
ばす探HP
夜行バス比較なびHP
JRバス東北株式会社HP



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