古典芸能に目覚めたよ!

ツルゲネフ

2011年01月11日 23:18

そうそう、今年はわたし厄年だったのね~。
見事にお葬式からスタートしてしまったわ・・

って、厄年だろうがなんだろうが、どうでもいいやい。
厄年だろうが12年に一度のハッピーイヤーです、と言われようが、どうでもいいね。
グダグダ言わずに、何があってもいい一日だった、とバシッと締めくくりゃそれでいいんじゃないの。


話は変わるけど、私の場合、コロコロといろんなマイブームが来るんです。
昨年は大きなくくりでいえば、生物。樹やら深海魚やらカラスやらカラスやら・・
で、はまるたびにものすごい本を買ってしまうもんだから、部屋が本だらけになる。
カラス関連の本だけでも、15冊くらい。
個展を開いたろかと思うくらい、写真も撮りましたし。

深海魚なんて、それこそあまり記事には多く出していないけど、一冊7000円もするガチンコマニア向けの「深海生物図鑑」いわゆる専門書、を購入した馬鹿です。
興味のある方は貸し出しますからいつでもおっしゃってくださいまし。(ただし、2リットルのペットボトルくらいの重さがあります)
そのほかにも、分厚い樹の図鑑、キノコ図鑑、私はいったい何を目指しているんですか?と云いたくなるほど・・



はい、で、今年は古典芸能が来ました!
エビ蔵が殴られたからじゃ~ないよ、、、

あ、エビぞうのことでひとつ意見を言わしてもらうと、ひとつには大人げない、未熟な行動だと批判もできるけれど、私はああいう「暴れん坊」的存在は好きですね。
日本て、ちょっと飛び出るとすぐ袋叩きにするでしょ。
自分の失敗も他人の失敗も、おおらかに見れるようにしたいよね。


で、古典芸能のことですが、要するに今年只管勉強したいのは、お能・歌舞伎・日舞、この3点です。
なんで思いついたかはわからんけど、とにかく急に目覚めたのです。

目覚めたとたん行動するのが私のいいところなのですが、早速今月、静岡のグランシップでやるお能の舞台を見に行きます。もちろんおひとりさまでね。


で、お能・歌舞伎・日舞、とりあえずひとつづつ、DVDも購入しました。
とりあえず、有名どころを。


お能は「鉄輪」を。




わたし、はっきり言って、暗くて妖しくて怪しいものが好きなの。
だから、お能を見た瞬間、これだ!って思った。
もう、このお面とか最高でしょ。裏切った恋人恨み倒します、っていう・・くら~い!暗いの最高!!

詳しいことはこれから勉強するけど、お能って難しいものかと勘違いしてたんだけど、
簡単に言うとあの世から出てきた亡霊が、聞き役の役者にグダグダ恨みつらみ悩みもしくは楽しかった思い出などをあーだこーだしゃべってスッキリしてあの世に帰っていく、っていう単純な話だと聞いて、(実際はいろいろな作品があるので一概に言えないが)
なんや、単なるカウンセリングかいな、と急に親近感がわいてしまった。

実際このDVDをみて、凄く感動しました。
動きのシンプルさ、話のシンプルさ、ろうそくの灯り、ゆっくりとしたテンポ。
せわしない現代社会では、お能での一歩を踏み出す間に5歩は歩いてる。
こういう時の流れがいい。



歌舞伎は市川団十郎の「勧進帳」




歌舞伎は、実はけっこう昔から気にはなっていて・・
というのも、今は亡き父方の祖父は、ずっと東京で呉服の卸商売をやっていて、歌舞伎役者と交流があったと聞いていたから。世田谷の祖父の家に遊びに行くと、祖父は必ずテレビで歌舞伎を見てた。「こんなもん見て何が楽しいんだろ」とずっと思っていたんだけど、少しわかりかけた気がする。

見た感想は、、やっぱりお能のほうが暗くて好き!
歌舞伎は明るい。お能よりもテンポが速い。



日舞は坂東玉三郎の「鷺娘」





もう、玉三郎さまは・・・天才すぎる。
ヘタクソなりにダンスをやっていた経験があるので、この動きがどれだけ凄いか、よくわかるんです。
力任せでなく、ゆっくりとした動きを綺麗に魅せることが一番難しい。
派手なテクニックでなく、シンプルな動きをもっとも美しい形で表現するのがとてもとても難しい。

玉三郎さまの舞台も、今年中に必ずや、見に行きたいと思います!

そして、日舞に関しては、今年習い始めようと思っています。
仕事が忙しいので落ち着き次第ですが。これは私の人生でやらねばならないことのひとつです。



こんなふうに、中途半端であれいろんなブームが来てくれるのが、楽しくて仕方ありません。
そもそも何かを極めようなんてこれっぽっちも思っていないのです。
私には寄生虫でもビジネスでも、ガンダムから古典芸能まで、360度あらゆることを楽しむことができるという才能があるので、大いに楽しい人生を歩んでポックリ死ねれば幸せ!



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