柿田川湧水群
毎年なぜか梅雨の時期に行きたくなる柿田川。
いつものように、三島駅から歩いて往復。
今年は早めに行ってみた。
桜の季節だからか、ちょっと混んでたな。雨の時は誰もいなくて最高なんだけど。
ここはいつも裏切らない。澄んだブルーとゆったりとした川の流れが、心癒してくれる。
三嶋大社も寄ってみたが、もう桜は昨日の雨で散ってしまった。
雪のように桜の花びらが積もっている。
行き帰りの電車で読んだ本。
「心より心に伝ふる花」 観世寿夫著
この本を読むのは、もう3回目くらいになるかな。
能楽を鑑賞するように、この本を読む。
ちなみに、観世寿夫氏は故人である。病床でこの本を執筆されたとのことだ。
決して難しい文章ではないのだが、まだまだ能楽の理解できないワードが多くて読み飛ばすところもある。
しかし、さすが天才能楽者の文章だけあって、リズム感が能楽を見ているときと同じなのである。
世阿弥は芸についてこう説く。
「何もない「無」から、さまざまな態を身につけた「有」に至り、更に理屈を超えた「無」へと回帰する」と。
これは人間の生そのものであり、宇宙そのものではないか。
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