ブルガリア旅行記⑦ 交通手段と治安

ツルゲネフ

2014年01月13日 02:08

つづき。

ブルガリアの治安については、けっこう検索キーワードでアクセスがありますね。
私が一番気にしていたのも、治安と交通手段のことでした。
最初の記事でブルガリアの治安はよかった、と書いたけど、外務省によると、2011年ブルガリアの犯罪発生件数は日本に比べ、殺人が約5.6倍,強盗が約14.8倍,放火が約25.2倍,略取誘拐・人身売買が約20.3倍らしいです。
どの国にいってもそうだけど・・・それなりの時間に外出しそれなりの場所に行けば危ない、あとは運の良しあし・・そういうことだと思います。


<タクシー>




お隣のルーマニアで日本人女性のレイプ殺人事件もありましたし、こないだのエクアドルでも残念な事件がありました。どちらもタクシーがらみでしたね。日本ではタクシー運転手がやられることが多いが、海外は反対なんですよね。
ブルガリアのタクシー事情については多少、事前に調べときました。
首都ソフィアのタクシーはOKタクシーを利用すればOK。
ソフィアではOKタクシーがあり車の見た目にもがわかりやすいが、バンスコやプロヴディフなど地方都市のタクシーはどれが安全かわかりにくい。
観光地から離れたところでつかまえるのは怖いですよね。
なので、そういう場でタクシーをつかまえる場合、まずはタクシー乗り場や道に停まってるタクシーをしばらく観察すればいいと思います。
私たちは、現地の人が乗り降りしているタクシーがどれか確かめ、現地の人が降りたばかりのタクシーにすぐ声をかけて乗ったりしました。

<鉄道>
ブルガリアでのいわゆる鉄道は本数も少なくスリも多いようなので、バスやトラムでの移動をおすすめします。
現地で入手した治安状況入り便利マップによると、ソフィアでは、中央駅付近は治安が良くないらしい。
特に地方では鉄道はほとんど走ってなく、線路はあっても電車本体は全然見かけませんでした。

<トラム>




現地の人が良く利用している。安いし、便利。時々スリはいる。
問題は、停留所らしい停留所がなく、「~行」みたいな表記もなく、時刻も適当なのでいつどこで乗ればいいのか、このトラムはどこへ向かうトラムなのか、がわかりにくい。
チケット発券所は停留所にはなく(というか停留所がほとんどなく)、近くのタバコ屋や雑誌屋みたいなところで買うか、トラムに乗ってから中で買う。
私がトラムに乗ったときは、停留所もわからず、チケットも買う場所がわからなかったので、とりあえず行きたい方向に行きそうなトラムが来て、そのトラムが停まったらとりあえずエイやっと乗り込みました。
車内に入ったものの、料金どう払えばいいかわからずまごまごしていたら車内の親切な人が車内でのチケット発券の仕方を身振り手振りでレクチャーしてくれました。発券機に1レヴァを投入するとレシートみたいのが出てきました。それを誰かに渡すでも見せるでもなく、買ったらオシマイ、降りたいとこで降りればよいのです。
降りる時もアナウンスがブルガリア語なのでよくわからず、「うーんここかな?」と思ったところでエイやっと降りたら奇跡的に正解でした(笑)ていうとにかく適当なかんじ。
まあ、フィーリングで乗ればOK(笑)

<バス>



バスは良いです。
ソフィア→バンスコ、バンスコ→プロヴディフ、プロヴディフ→イスタンブール、はすべてバスで移動しましたが、かなり快適でした。
超ローカルなバスは知らないが、バンスコ→プロヴディフのような遠い都市間移動の場合は、意外としっかりしたバスが走っている。
まあ、多少ポンコツなので途中で調子悪くて停車したりもしたけど・・・
これまた時刻表が事前に入手できないので、直接バス停留所に行き、スタッフに確認しなくてはいけない。もちろん、英語は通じないけど(笑)
行ってみたらばバスがしばらくなく、2~3時間待ちはけっこうあると思うので(私はそうだった)旅行計画には余裕をもって。
チケットは停留所で買うこともあるが、運転手から直接買うこともある。
長い移動の場合、途中でトイレ休憩に寄ってくれるのだが、何分休憩なのかさっぱりわからないうえ、トイレがどこにあるかもわからない。
私の場合は、これまた車内の親切なおばさんが一緒にトイレまで連れてってくれ、停留所の受付でカギをもらって用を足したら返却するシステムを身振り手振りで教えてくれた。親切なブルガリア人にずいぶんと助けられた。ありがたや。


バスがプロヴディフに到着したときの様子。


プロヴディフに到着したバスターミナルの様子。こちらは「アフトガーラ・ロドピ」というバスターミナル


「アフトガーラ・ロドピ」バスターミナル内は新しく、綺麗。


交通に関しては、そんなとこかな。

後は、お金は必ず分散して持つこと。
私も旦那も、3か所に分けてお金所持してました。旦那は靴の底にも隠してて歩きにくい、と愚痴ってました(笑)
パスポートと大金は、服の内側が鉄則。
マニアックなとこ行ったり夜出歩くようなら、脅されたときすぐ渡す用マネーか財布も用意しておいたほうがいいかも。
あと、買い物のとき以外は人前で財布を出したり、いくら残ってるかなーとか調べないこと。トラムに乗ったり水を買うなど、1レヴァとか数レヴァを使うだけであれば、コインだけ数枚ポケットにいれとけばいいのかもしれません。
財布なんてものを出すから危ないような。
銀行や両替所で換金する場合も素早く行動すること。すぐにどうこうなくても、めずらしい日本人はとにかく目をつけられやすい。なにしろ、ソフィア、バンスコ、プロヴディフ各都市けっこうマニアックなところまで何周も歩き回ったが、一人も東洋人に会わなかったんですから!こちらが意識しなくても目立ちまくってます。

ある程度そうやって気を付けたうえで、楽しい旅ができたのだ、と思います。

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