草間彌生展をみにいってきた
松井冬子展に続き、今度は草間彌生展です! 大阪まではるばるいってきました。
たびたび遊びに行っている、磐田のギャラリーパッションの玉井さんとその友人が「今度、草間彌生展にいきつつ大阪の写真を撮りまくるよ」という話を聞いて、ぜひともオイラも連れてってくれえ!と我儘を言って、一緒に行くことになったのでした。
玉井さんも友人の方も写真の腕が凄く、そのハイセンスな方々がどのように芸術を見、写真を撮っているのか、とても興味があったから。
玉井さんとこにはまだ4回くらいしか行ってなくて、たいして仲良しというほどでもなかったのだが、「これは飛躍するチャンスだ」と確信したので、強引についていきました。
何かを勉強させていただくにも、待っているだけではダメだ、自ら割って入る少々の強引さと熱意が必要ですねー。
ということで、40歳ほども年齢が違うお二人と私という、変な組み合わせで大阪に行ったのだった。
都会の美術館にいくにもカネがかかるけど、それくらいは勉強代としてどーんと支払いしなければ成長できない。
草間彌生さんという有名な画家のことも、知ったのは本当に最近。
なんでこんなに無知なのかバカめ!と自分を責めたいほど、芸術に疎すぎるわたし・・・。
大阪駅から草間彌生展をやっている国立国際美術館まで、遠回りして写真を撮りながら歩く。
玉井さんと友人の写真は、モノクロでひたすらスナップ、という森山大道スタイル。
方向性は一緒だが、惹かれる被写体や写真の撮り方が全然違って面白い。
友人の方は写真を撮ったのかわからないくらい、さりげなく瞬殺しスタスタ進んでいくのに対し、玉井さんはしゃがんだりまわりこんだり、同じ被写体をいろんな角度から粘り強く撮り続ける。
私はその中間というかんじ。
美術館までの1時間の間に、結果的に一番多く撮っていたのは私であった。この時点で260枚。
無理に沢山撮っているわけではない。興味を惹かれるものがそれだけあるということと、初めて玉井さんに会ったときに言われた「量から質が生まれる」という教えを忠実に守っているのである。
或る程度のレベルに行けばじっくり、でいいのだろうが、ド初心者の私はひたすら素振りでもやるしかないのだ。
あせらずだんだん素振りの質をあげていけばいい。

国立国際美術館。
草間さんの水玉オブジェが目立つ。
入館料は1400円とやや高め。
しかし、展示は本当にすごかった。
松井さんのようなぞわぞわ攻めてくる迫力とは全く別で、もっと直球的な、どかんとぶつかってくる迫力。
絵の1点1点ががなにしろ、めちゃくちゃ大きいのだ。
彼女は実際精神病なのだが、病的といえるようなアイデア、しかし暗さは微塵もない。
とにかく明るくてポップな絵ばかり。
精神のバランスを崩している人が、絵の構図や色彩では素晴らしいバランス感覚を表現している。
絵でバランスをとってどうにか生きている、というところか。
しかし、意外だったのは彼女の「アンディ・ウォーホールを超えてトップに立ちたい」という発言。
私は、彼女は無邪気に無心無欲であのような絵を吐きだすかのように描いているのだと思い込んでいた。
ちゃんと野心があるのである。狙って描いている。
それを知ったとき、「何かを残したい、伝えたい、こうありたい」という強い意志を持つことの大切さを実感した。
草間彌生展は4月8日までやってますので、ぜひ見に行ってください。
草間彌生HP http://www.yayoi-kusama.jp/j/information/index.html
国立国際美術館HP http://www.nmao.go.jp/
美術館を出た後も、18時くらいまで写真を撮りまくる。
美術館から心斎橋、なんば、とトータル10キロは歩いた。
登山をやっていた私が「疲れたから休みましょう」と言いたくなるほど、70歳近い二人が超元気なので驚く。
そんなこんなで、私が撮った写真はトータル900枚くらい。
そのうち、500枚を削除し400枚に整理した。大変だった・・。
一部のせます。
玉井さんに影響されてモノクロばかりになっている私ですが、個人的には森山大道よりアラーキーのような情むき出しの写真のほうが好き。ま~、とてもそこまでいけないけど。
もしかしたら一眼レフは持たないまま一生終わるかもしれない。コンデジだけで撮る気軽さが好きだね。






たびたび遊びに行っている、磐田のギャラリーパッションの玉井さんとその友人が「今度、草間彌生展にいきつつ大阪の写真を撮りまくるよ」という話を聞いて、ぜひともオイラも連れてってくれえ!と我儘を言って、一緒に行くことになったのでした。
玉井さんも友人の方も写真の腕が凄く、そのハイセンスな方々がどのように芸術を見、写真を撮っているのか、とても興味があったから。
玉井さんとこにはまだ4回くらいしか行ってなくて、たいして仲良しというほどでもなかったのだが、「これは飛躍するチャンスだ」と確信したので、強引についていきました。
何かを勉強させていただくにも、待っているだけではダメだ、自ら割って入る少々の強引さと熱意が必要ですねー。
ということで、40歳ほども年齢が違うお二人と私という、変な組み合わせで大阪に行ったのだった。
都会の美術館にいくにもカネがかかるけど、それくらいは勉強代としてどーんと支払いしなければ成長できない。
草間彌生さんという有名な画家のことも、知ったのは本当に最近。
なんでこんなに無知なのかバカめ!と自分を責めたいほど、芸術に疎すぎるわたし・・・。
大阪駅から草間彌生展をやっている国立国際美術館まで、遠回りして写真を撮りながら歩く。
玉井さんと友人の写真は、モノクロでひたすらスナップ、という森山大道スタイル。
方向性は一緒だが、惹かれる被写体や写真の撮り方が全然違って面白い。
友人の方は写真を撮ったのかわからないくらい、さりげなく瞬殺しスタスタ進んでいくのに対し、玉井さんはしゃがんだりまわりこんだり、同じ被写体をいろんな角度から粘り強く撮り続ける。
私はその中間というかんじ。
美術館までの1時間の間に、結果的に一番多く撮っていたのは私であった。この時点で260枚。
無理に沢山撮っているわけではない。興味を惹かれるものがそれだけあるということと、初めて玉井さんに会ったときに言われた「量から質が生まれる」という教えを忠実に守っているのである。
或る程度のレベルに行けばじっくり、でいいのだろうが、ド初心者の私はひたすら素振りでもやるしかないのだ。
あせらずだんだん素振りの質をあげていけばいい。

国立国際美術館。
草間さんの水玉オブジェが目立つ。
入館料は1400円とやや高め。
しかし、展示は本当にすごかった。
松井さんのようなぞわぞわ攻めてくる迫力とは全く別で、もっと直球的な、どかんとぶつかってくる迫力。
絵の1点1点ががなにしろ、めちゃくちゃ大きいのだ。
彼女は実際精神病なのだが、病的といえるようなアイデア、しかし暗さは微塵もない。
とにかく明るくてポップな絵ばかり。
精神のバランスを崩している人が、絵の構図や色彩では素晴らしいバランス感覚を表現している。
絵でバランスをとってどうにか生きている、というところか。
しかし、意外だったのは彼女の「アンディ・ウォーホールを超えてトップに立ちたい」という発言。
私は、彼女は無邪気に無心無欲であのような絵を吐きだすかのように描いているのだと思い込んでいた。
ちゃんと野心があるのである。狙って描いている。
それを知ったとき、「何かを残したい、伝えたい、こうありたい」という強い意志を持つことの大切さを実感した。
草間彌生展は4月8日までやってますので、ぜひ見に行ってください。
草間彌生HP http://www.yayoi-kusama.jp/j/information/index.html
国立国際美術館HP http://www.nmao.go.jp/
美術館を出た後も、18時くらいまで写真を撮りまくる。
美術館から心斎橋、なんば、とトータル10キロは歩いた。
登山をやっていた私が「疲れたから休みましょう」と言いたくなるほど、70歳近い二人が超元気なので驚く。
そんなこんなで、私が撮った写真はトータル900枚くらい。
そのうち、500枚を削除し400枚に整理した。大変だった・・。
一部のせます。
玉井さんに影響されてモノクロばかりになっている私ですが、個人的には森山大道よりアラーキーのような情むき出しの写真のほうが好き。ま~、とてもそこまでいけないけど。
もしかしたら一眼レフは持たないまま一生終わるかもしれない。コンデジだけで撮る気軽さが好きだね。




2012年03月02日 Posted byツルゲネフ at 11:27 │Comments(2) │美術館
この記事へのコメント
草間弥生氏は、"可愛い"で表現される日本人の美的感覚を象徴する日本を代表するアーティストだと思います。実は、私はデザイナーのかたわら、名古屋の美大で先生をしています。しかし、平成生まれの若い学生たちでも、彼女のように、無為で突き抜けた表現ができません。無為といえば、「ヘンリーダーガー」をご存知ですか? 彼は、生前は全く評価されずシカゴのホームレス。しかし彼の絵画は甘い幻覚を見ているような錯覚に陥ります。ちなみに、私も、昨年、NYのメトロポリタンではじめて、彼の作品に接し衝撃を受けました。興味があれば上記URLをご覧ください。
Posted by おがさわらとしゆき at 2012年03月02日 19:33
>おがさわらとしゆき様
コメントいただき、ありがとうございます。
あの表現力は、衝撃的ですよね。
ヘンリーダーガーのことは、存じませんでした。少し調べてみると、60年かけて小説と挿絵を書きあげたとか・・・ こういっては失礼ですが、作品が身分不相応なセンスの良さ、洗練性、驚くばかりです。
またひとつ世界が広がりました。どうもありがとうございます。
日本でもきっと展覧会をやっていたのでしょうが、また近いうちに直接見れたらいいなあと思います!
コメントいただき、ありがとうございます。
あの表現力は、衝撃的ですよね。
ヘンリーダーガーのことは、存じませんでした。少し調べてみると、60年かけて小説と挿絵を書きあげたとか・・・ こういっては失礼ですが、作品が身分不相応なセンスの良さ、洗練性、驚くばかりです。
またひとつ世界が広がりました。どうもありがとうございます。
日本でもきっと展覧会をやっていたのでしょうが、また近いうちに直接見れたらいいなあと思います!
Posted by ツルゲネフ
at 2012年03月03日 01:25
