「ブラヴォー・ツー・ゼロ―SAS兵士が語る湾岸戦争の壮絶な記録 」 アンディ・マグナブ著 早川書房
ここんとこ本当に読書記事ばっかりですんまへん・・!
ぜんぜん出かけていないし、さして他に取り上げるネタもないのだ。
読書だけがっつりと、やっている。
最近は一日一冊ペースになってきてしかも面白い本ばかりで・・
9割がた自己満足というか、自分が何を読んだか記録しておきたいだけなのだが、せっかくなので一応ブログにのせておく。
戦争モノが続きます。
私の信条というか、ある分野に足をつっこんだら徹底的にやるのがポイントです。
同じ分野の本を徹底的に読む。
1冊2冊読んで「へ~~こういう世界なんだ」て思うのは危険だと思うから。
いろんな人がいろんな方面から意見を書いているので、いろんな価値観に触れるのが大事。
いろんな価値観を知った上で、自分の意見をつくる。
あるマスコミ報道や、著名な人の意見を聞いて「そう思う」とやるのは、単に「鵜呑みにした」だけだと思う。
戦争というテーマに関しては、それこそ膨大な本が出ているので終わりがありませんな・・。
なんでこんなに戦争系の話に興味があるのか、というと多分原因はふたつ。
一つ目は、故祖父が自衛隊員だったり、親類が海上保安庁に勤めていたりして、安全保障に関する分野を身近に感じるから。
二つ目は、小学校低学年の時に読んだ本で「アンネの日記」と「夜と霧」が強烈に印象に残っているから。ホロコーストに関わる本に出逢ったことが、一番大きいかも。
「ブラヴォー・ツー・ゼロ 」
こちらは、イギリスで大ベストセラーになった元SAS兵士が書いたノンフィクションです。
これが小説だったら、めちゃくちゃおもしろい。実によくできている。
しかし、現実だと思うと複雑。
湾岸戦争時、ある任務を遂行するためイラクに潜入した8人の兵士が、さまざまなトラブルに遭い、ついには捕虜となり壮絶な拷問を受け、解放されるまでを描いている。
話の半分は拷問の描写。
しかし、さすがSASと思ったのは、長いこと何度も気絶するほど全身をボッコボコに拷問されて続けて、その間水も食事もほとんどとっていないのに、精神的に全然ヘタレない、ところ。
この精神力はすごい。
また、ひとりあたりの兵士が持ち運ぶ荷物が約100キロだったり、移動中は敵に見つからないように自分の糞を持ち運ぶというのも驚いた。
SASといえば、世界の兵士の中でも最強といわれるエリート。
彼らから見た、戦争の記録も知るべきだ。
イギリスでベストセラーになったので、ドラマ化もされている。
ニコニコ動画で見れます。
興味のある方はこちらを ↓ 7分割されてます
【ニコニコ動画】映画 ブラヴォー・ツー・ゼロ 1 湾岸戦争 SAS