読書。「戦争広告代理店」

久々に風邪をこじらせた。
咳が続いて夜寝れないなんて何年振りだろう・・くるし~っス(ToT)

しばらく出かける予定もないので、読書のことばかり書きそうです。
カッチカチやで~!にカッタイ本が多いので無理にコメントはなさらず、、、、代わりにぜひ本読んで下さいまし。


読書。「戦争広告代理店」

「ドキュメント 戦争広告代理店」  高木徹著 講談社


先日紹介した「戦争請負会社」にも関連しているといえる、「戦争広告代理店」の話。

この本は前からタイトルを見るたびこれは読まなきゃ・・と思っていて数年が経ち、図書館で偶然見つけてやっと読んだもの。
この本を読んで、「広告代理店」のあまりの影響力に、驚愕するしかなかった。

この本の舞台はボスニア紛争である。

日本人のうち、ボスニア紛争ときいて、場所がどこで、いつ起きた、どんな戦争だったのか的確に言える人間がどれほどいるだろう。
そして、日々自分自身がどれだけ情報に踊らされているか、自覚している人がいるだろう。


非常に簡単にあらすじを言うならば、アメリカのいち「広告代理店」がボスニアを「被害者」、セルビア人を「侵略者」として巧妙にイメージ戦略を打ち出し、ついには国連決議でセルビア人を国際社会から締め出すまで、いかようにして世論を導いたかを示した詳細なレポートである。

ブログで紹介するにはあまりに事情が複雑で、というか絶対読んでほしい本なので、詳しくは紹介しない。
時間に余裕のある方は、必ず読んでほしい!!
日本人に何が足りないかがよくわかる。


この本を読んで、しばらく前に読んだこちらの本も思い出した。

読書。「戦争広告代理店」

「思い込みの世界史」 山口洋一著  勁草書房


この本で伝えんとしていることも上記同様である。

興味深かったのは「ミャンマー」という国の例。

皆さんは、アウンサン・スーチー女史=善  軍事政権=悪 という図式を描いていないか。
スーチー女史がノーベル平和賞を受賞したからか。
本当にそうなのか?
この本ではこのような世界史上の「思い込み」に疑問を呈している。

「戦争広告代理店」とも絡むが、ミャンマーのケースでも欧米のマスコミ報道に日本は踊らされている感がある。
世界を、日本を、誰の情報に惑わされること無く「自分の目でみる」ことの大切さがわかる。
疑問を持たないことは怠惰そのものとしかいいようがない。







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2010年10月20日 Posted byツルゲネフ at 23:12 │Comments(4)読書、レビューなど

この記事へのコメント
何が正しくて、何が間違っているのか自分で判断するのは
なかなか難しいことですね。

我々が学んでいる歴史や一般的に常識と思われていることも思い込み(洗脳?)であることも多いのでしょうね。

何かを信じて生きたほうが楽ですが、自分で考えることも大事ですね。
Posted by kt1516kt1516 at 2010年10月21日 00:21
>kt1516さん

こんばんは~。

偉そうに書いてしまいましたが、私も自分の目で判断できることなど、ほとんどないようなもので・・
できるだけ勉強はして、きちんと自分の意見を持つ大人になりたいなとは思っています。悲しいのは同い年くらいの友人とは、こういった話題について議論が全然できないことですかね。みんなポカンとしてしまうんですねえ・・ 
Posted by ツルゲネフツルゲネフ at 2010年10月22日 00:29
本については語らず・・・

風邪は大丈夫ですかぁ~
今度お見舞い行きますね~♪
Posted by sadaboosadaboo at 2010年10月22日 21:18
>sadabooさん

ご心配ありがとうございます~
どーも、風邪は治ってるんですが咳だけが止まらない、咳喘息みたいな雰囲気に移行してまして・・ のど飴、のどぬーるスプレー、薬、徹底抗戦してますが・・けっこー辛いもんですね。お見舞い代わりに竜でラーメンおごってください!
Posted by ツルゲネフツルゲネフ at 2010年10月23日 00:45
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